【ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門(木村尚義)】

- 作者: 木村尚義
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2011/05/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ロジカルシンキング」では「縦」に考えを深めるのに対して、本書で紹介されている「ラテラルシンキング」では「横」に広げる考え方。いわゆるコロンブスの卵。ロジカルに道筋を立てて発想するのではなく、発想を広げて一足飛びで正解にたどり着くという考え。と書くと胡散臭い気がするけど、身につくと強力っぽい。
実は例として上げられていた問題にヤラれて買ってしまった。
「13個のオレンジを3人で分けるには?」
「ロジカル」な考え方は、
- 13÷3=4 ... 1 で、一人4個+1/3個で分ける
- 秤で測って分ける
1は数としての考え、2は量として考えで、学校の授業で習う「常識的」な考え方だ。
一方、「ラテラル」な考え方は、
- ジュースにして分ける
- 種を植える
なんだか裏ワザ的な考え方だけど、これがラテラルらしい。僕の発想になかったんで、驚いた。
発想を広げる訓練として書いてあったのが、30通りの用途を考えるってこと。例えば「新聞」だと、
- 昨日起きたことを知る
- 文章の書き方を学ぶ
と言った「情報」という視点だけでなく、「汚れ」に視点を持つと、
- 汚れたものを包む
- きれいな物を包む
という用途が見つかる。この訓練で「抽象化」が鍛えられるらしい。
ラテラルシンキングではこの「抽象化」から「具体化」することによって新たな世界を広げられるということ。
そんなにぽんぽんアイデアが出れば苦労はない。
先輩でアイデアマンな人がいる。もしかしたらその人は知らず知らずのうちにラテラルしてるのかもしれない。
「アイデアしりとり」と組み合わせるといい感じにいけるのではないか?